インシデント管理、変更管理、問題管理をそれぞれ改善しても、利用者が感じるサービス品質が上がらないことがあります。原因の一つは、プロセスごとの局所最適です。ITIL 4では、需要や機会から価値が生まれるまでの活動を「サービスバリューストリーム」として捉えます。
プロセスではなく、価値の流れを見る
例えば「新しい業務機能を安全にリリースする」という価値ストリームには、要件整理、設計、開発、変更の評価、展開、サポートが関わります。部門の境界ではなく、価値が滞る場所を探すことで、本当に改善すべき課題が見えてきます。
可視化するときの問い
- 誰の、どのような需要から始まるか
- 価値が生まれたと判断する基準は何か
- 待ち時間や手戻りはどこで発生しているか
- 必要な情報が次の活動へ正しく渡っているか
ITSMの成果は、プロセス遵守率ではなく、利用者と事業にもたらした価値で測ります。
小さな価値ストリームから改善する
全社の運用を一度に変える必要はありません。頻度が高く、事業への影響が見えやすい一つのサービスから始め、流れと指標を可視化します。成功した改善パターンを別のサービスへ展開することで、無理なく定着させられます。
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